『IT・通信業界』というのは実は非情に幅の広い言葉です。どこからどこまでのことを指すのか、ハッキリ言って私にもわかりません。そこで今回は絞ってお話したいと思います。皆さんが知りたいと思われている、テレアポや飛び込み営業でおなじみの回線とかOA機器の業界に絞って。
そうです、『わたくし、NTTの~』とかかってくるあの電話のことですね。ネットの検索や書き込み内容を見ていても、みなさんがどれだけ不審に思われているかがわかります。その正体、細かな説明については専用の記事で詳しくお届けしていこうと思いますが、まずはその前に業界の構成の全体像を把握していただきたいと思います。
皆さんが日頃オフィスなどで使用されている回線やパソコンや電話機、コピー機をはじめとする機器ってありますよね?
当然と言えば当然なんですが、実は会社さんによって自社の通信環境をどういった業者に任せているかは違います。
その”業者”をタイプで分けていくと下記のようになります。
分野でわけると...
ちょっとだけ複雑ですが、こんな風にわかれます。
なんとなくイメージできますでしょうか?
地元通信業者というのは、”〇〇通信機器”などのようなどこの町にもある昔からある通信業者さんで、電話屋さんが母体である場合が多いです。
一概には言えませんが、技術者の集まりである場合が多く、営業マンを多く抱えているわけではなく、どこかの通信会社の下請けとして電話工事をはじめとする通信工事をしている場合が多いです。
ただ、自社で営業から工事まで一貫して行うというスタイルを持っている企業もありますので、一括りにはできませんが、自社では直接受注せず、工事に専念しているという業態が多い印象です。
地元事務機屋さんはみなさんイメージしやすいと思います。
用紙や文房具をはじめとするオフィスサプライからコピー機等の事務機器まで販売している身近な存在というところではないでしょうか?
たとえばコピー機ならリコー、ゼロックス(現富士フィルム)、キャノンなどのメーカー看板を掲げる老舗であることが多いです。
自社で工事というよりはメーカーさんのメンテナンスと提携したり、工事業者さんに依頼して物販を主としているイメージです。
これも様々なスタイルがありますので一概には言えませんが、そのケースが多いように思います。
また、地元事務機屋さんとしておりますが、大塚商会さんのように拡大して全国規模になっている企業もありますね。たのめーるのような自社でのオフィスサプライのサイトまである歴史ある会社さんです。
そして、メーカー直というパターンは元々は卸の役目を果たされていた事務機屋さんを飛ばしてエンドユーザーさんと直で契約している状況ですので、本来事務機屋さんとは違いますがあまり細分化せずここに含めます。
最後に通信系営業会社です。
ここが、当サイトのメインテーマともなるポジションです。
テレアポや飛び込みで受注し、協力業者(地元通信業者等)に工事を依頼するパターンが多いです。
ここもまた様々なスタイルがあり、最近では自社で工事部隊を抱えるところも少し増えてきているので一概には言えません。
一般的に、町の企業、法人が関わる通信事業者をざっくりジャンル分けしてみましたがそんな風に分かれます。
それぞれ良いところがありますが、正直、様々なトラブルや問題を引き起こしがちなのは通信系営業会社です。(業界全体が悪いと言っているわけではありません)
こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、それが私の率直な印象です。
本来、通信工事というのは、機器が新しくなったり、業務効率が向上したり、気持ちの良いものが多いはずなのですが、クレームやトラブル、酷いと裁判まで、、、、、
そんな状況が日曜茶飯事なのがそのジャンルの企業なのです。
じゃあ何も考えず、”地元”がつくところにだけ任せておけばいいのか?というとそうでもありません。
見方を変えれば、地元通信業者、事務機屋さんがその地域で理想的に機能していないことによって、いきなりきた業者と契約してしまったという背景があるのも事実だと感じているからです。
普通、強い信頼関係のある業者がいてしっかり任せている状況ならそういうことって起きませんよね?
これから詳しく、なぜ、今のような体制になり、今のような状況になってしまったのかは説明していきますので、現段階ではまず、身近な通信業界はそんな風に分かれてるんだなってことだけざっくりご理解いただければと思います。
まずはこの全体像と各業者の立ち位置を理解いただくことにより、今後の情報が理解しやすくなりますので、ぼんやりでけっこうですので把握しておいてください。
通信業界の鬼退治隊長
神矢 鍛治郎
人の出入りの激しい通信業界歴に10年以上在籍し、努力を重ね出世街道を駆け上がり業界を知り尽くすも、顧客の為に本当にやりたいことと、自分が日々やらなければならない仕事とのギャップをぬぐえず限界を感じ、一線から退く。本当に自分が正しいと思える、社会全体、顧客のためになる新たな道を追求し、奮闘している。