業務用の複合機(コピー機)には保守が付き物です。定期点検や故障時の修理対応。これがないと仕事になりません。また、故障の度にお金がかかっていては大変です。一昔前はわかりやすく保守料金という項目がありました。今も保守費用という項目で請求している会社もあるかもしれませんが、基本的にはカウンター契約(カウンター料金)等に含まれるようになっています。1枚印刷したいくらというアレです。その中にトナー代と保守費用が含まれるというのが今の一般的な契約になっています。
それとは別にごく稀ですがキット契約という方式もまだあります。
トナーを買う契約の中に保守メンテナンス費用も含めるという契約です。
一般に複合機の分類は〇〇枚機という印刷スピードで分けられます。
型番に26とか40とかついているものはだいたい26枚機、40枚機という意味なのですが、それはそれぞれ1分間に26枚、40枚刷れるスピードで印刷できる機械という意味です。
数字が上がれば上がるほど印刷スピードが速いということです。
そして印刷スピードが速い機器ほどカウンター機であり、印刷スピードが遅い機器はキット機である場合があります。
今はコピー機もそこまでラインナップを広げなくなってきているので低速機と呼ばれるものはほとんどなくなりましたが、昔の感覚で言えば、18枚機とか20枚機、22枚機あたりぐらいまでがキット機、それ以上(25枚機以上)はだいたいカウンター機というイメージです。
比較的小規模な事務所でもだいたいは25枚機以上ですから、ほぼキット機と出くわすことはないと思います。
にも拘らず今回このご説明をしているのには理由があります。
過去の流れや歴史まで覚えていただく必要はないのですが、コピー機にかかるコスト意識を持っていただくことは大切です。
コピー機の導入方法には現金購入、リース、レンタルなどがありますよね。
それはあくまでコピー機本体の購入の仕方であり、購入後のランニングコストとしてはトナー代(インク代)、メンテナンス代などがかかるわけです。
コストの比較をする際には本体代+ランニングコストで比較しないといけないということですね。
いくら本体が安くても契約内容によっては高いトナーを買わされるなんてことになると本当に安かったのか?ということになりかねません。
一般に新品のコピー機をリースする場合にチェックするのは
リース料金+カウンター料金
ここを抑えておけば大丈夫です。
ただ、中古のコピー機を買う、安いレーザープリンター、インクジェットプリンターを買うというような場合はしっかりこのあたりを確認してください。
結果としてトナー代が高すぎて全く安い買い物じゃなかったという状況になっている方をよく見かけますから。
一般にトナーは高いです。
なんとなく1枚刷るごとにカウントされるカウンター料金の方がいちいちお金がかかっているイメージで、たまに買うトナーの方が気にならなかったりしますが、1本あたり何枚刷れるトナーで、1枚あたりいくらかかっているのかを計算するととんでもない料金がかかっている場合があります。
しっかりこの辺のコスト意識をもって計算してみてくださいね!
通信業界の鬼退治隊長
神矢 鍛治郎
人の出入りの激しい通信業界歴に10年以上在籍し、努力を重ね出世街道を駆け上がり業界を知り尽くすも、顧客の為に本当にやりたいことと、自分が日々やらなければならない仕事とのギャップをぬぐえず限界を感じ、一線から退く。本当に自分が正しいと思える、社会全体、顧客のためになる新たな道を追求し、奮闘している。