NTTを名乗る業者の正体

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最近はかかってきた電話番号から会社を検索したりすることも多いんじゃないでしょうか?

jp number等のサイトでテレアポでかかってきた電話番号から相手先企業を検索し、そこで情報共有されているのをよく見かけます。凄腕の事務員さんになると、電話を受けながらすでに同時に検索しているとか。。。。。

”正体”というとなんかちょっと仰々しいですが、皆さんが知りたいのはNTTを名乗るこのテレアポは一体何なんだろう?ということだと思いますのでそこを掘り下げていきます。

 

まず、NTTを名乗る業者からのテレアポや飛び込み営業の多くはNTT特約店からの電話である場合が多いと思います。

 

最近は特約店も増えていて各業者が凌ぎを削っておりますからね。

 

各特約店がなんらかのテレアポトークを考えてアプローチしてきているわけですね。

 

ただ、NTTを名乗る業者のすべてが特約店であるというわけではありません。

 

内容、業態ごとにわけて解説していきます。

 

代理店または販売業務委託会社のケース

代理店からの電話の特徴は”キャッシュバック”とか”実質無料”というキーワードが頻繁に出てきます。

 

お気付きの方もおられるかもしれませんが、この業態の場合は基本的に訪問しようとするのではなく、何らかのサービスを電話で販売しようとしています。

 

元々はフレッツ光(光回線)の販売拡大を担っていた会社が多いです。

 

ただ、昔と違って今は光回線がかなり普及しているため、新規光回線サービスの拡大を狙う市場としては飽和状態です。

 

それに伴い新たなるサービスの拡販に移行しているイメージです。

 

光回線が売れなくんったらじゃあ次は何を売ろう?という話です。

 

Wi-Fi関連やそれに付随するカメラ、セキュリティ機器レンタルの話がでてきたらだいたいこの業態の会社からの電話だと思われます。

 

あとは出張修理関係の保守のオプションを勧めてくるのもこのジャンルの方々です。

 

アポイントを取って訪問しようとするのではなく、電話で営業が始まり、お客さんが承諾すればあとは書類や商品が送られてくるという仕組みになっております。

 

電話だけで契約できちゃう時代なんですね~。

 

基本的に、お客さんの使用環境を知らずに営業している場合がほとんどです。

 

『金かかんないって言ってたのに毎月ひかれてんじゃねーか!』

 

っていうトラブルが多いジャンルでもあります。

 

お気を付けください。

 

あとは単に光コラボレーション事業者っていう場合もなくはありません。

 

特約店のケース

この業態の場合は基本的には機器の販売を目的としてのアプローチです。

 

機器というのはビジネスフォンや複合機、セキュリティ機器等の情報通信機器のことです。

 

特約店の場合は基本的に訪問しようとするので、アポをとりに来る電話が多いと思います。

 

訪問して、お客さんの現状を確認してなんらかの提案をしてきます。

 

例えば

 

  • 回線に無駄があるから変えた方がいい
  • 併せて電話機も交換した方がいい(何らかの理由があって?)
  • セキュリティ対策ができてないからちゃんとしないとダメ
  • パソコンのバックアップが取れてない
  • 法律が変わったからこうしないといけない(個人情報保護法等)
  • コピー機のカウンター料金が安くなる
  • 業者がまとまってないのでまとめた方がいい
  • 今の業者のダメ出し(騙されてますよ!)

 

あげればまだまだありますが、だいたいこんなところが多いんじゃないかと。

 

いずれにせよ、訪問して現状を見て、何らかの機器の提案をしてくるということです。

 

代理店が電話でバンバン営業してくるのとは違い、『営業ではない』という発言が多いようですね。

 

インターネット上のコメントでよく見かけるのは

 

『営業じゃないっていうから話聞いたのに思いっきりただの営業じゃねーかよ!』

 

こういうパターンですね。

 

あたかも点検とか確認とかそんな雰囲気を出しながら実際来てみればバリバリの営業というパターンが多いので、受けてる側としては不信感を持ってしまうのも無理はありません。

 

本来はきっちり訪問目的を伝えるというのがルールですから、ちょっとズレてますよね。

 

このパターンの場合、話がすり替えられていくことが多いです。

 

例えば、

 

回線速度とかモデムの確認ということで来たはずなのに、気づいたら契約内容を次から次へと調べられていた。

 

 

などという声もよく上がっていますが、そもそもそれが本来の目的だからです。

 

話のすり替えは訓練されており、ベテランになるとなんの意識もせずにできます。

 

私はそういうやり方が嫌いでしたのですべて真正面から話をしていました。

 

だから、業界のスタイルとは全く違う雰囲気だったようですが、結果としてはその方がお客さんからの信頼は間違いなく厚かったと思っています。

 

 

そもそもNTTとは何の関係もない業者のケース

最近はこのパターンも多いように思います。

 

本来NTTとは全く、一切関係もないのにひたすらNTTを語る。

 

これ一番タチが悪いやつですね。

 

これも自社が取り扱う何らかの通信サービス、通信機器を販売するためにNTTの名前を使ってるパターンです。

 

昔はこのパターンの業者が意外と多かった気がしますが、最近は販売委託店という制度をうまく使ってNTTの文字を名刺に入れている業者が増えている気がします。

 

NTT東西→NTT東西情報機器特約店→NTT販売委託店

 

と、こういう仕組みなので。

 

いきなり特約店というのは難しいのですが、販売委託店の場合は比較的簡単に始められるわけです。

 

いわゆる二次代理店みたいな仕組みですね。

 

 

まとめ

 

私も業界現役だった時代、お客さんから毎日のように問い合わせが来てました。

 

今日NTTなんとかってとこからこんな電話が来たんだけどこれは対応しないといけない内容なの?

 

みたいな問合せです。

 

お客さんはわからないから本当に不安なわけですね。

 

まじめな方ほどそういう傾向が強いように思います。

 

以上、大きく分けてだいたい3パターンがあることをお伝えしてきました。

 

細かく覚える必要はありませんが、これも全体像を把握されていると良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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神矢 鍛治郎

通信業界の鬼退治隊長

神矢 鍛治郎

人の出入りの激しい通信業界歴に10年以上在籍し、努力を重ね出世街道を駆け上がり業界を知り尽くすも、顧客の為に本当にやりたいことと、自分が日々やらなければならない仕事とのギャップをぬぐえず限界を感じ、一線から退く。本当に自分が正しいと思える、社会全体、顧客のためになる新たな道を追求し、奮闘している。