NTTがモデムやルーターの確認でまわることはまずない

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これは私がクライアントから受ける問合せのひとつとしてよくある内容です。

『回線の速度?プラン?が変わったから?モデム?ルーター?の確認で順番に回っていますという電話がNTTの業者から来たんですがどうしたらよいですか?』というような内容。正直、お客さんも何を言われているのかわかっていないことが多く、どうするべきかわからず電話をくださっているのだと思います。あなたはこの電話の正体、わかりますか?

 

まず私はクライアントに、なるべく通話を録音するように伝えております。

 

先ほどのように又聞きをしてもこちらとしても内容がつかめないことがあるからです。

 

また、万が一の話ですが、トラブルになったときの証拠としてとても重要です。

 

NTTにクレームを入れ、NTTから業者に注意連絡が入ったとしても、うまく言い逃れする業者もおりますし、リース契約等でトラブルになった際も結局は言った言わないの平行線では埒があかないのです。

 

そういった際にもキッチリ証拠として取っておけば自社を守ることにつながります。

 

そんなこんなで私は仕事柄クライアント先でそのようなかかってきた電話の録音を聞かされることがよくあるのですが、今回のテーマに関連する内容の一部をご紹介します。

 

かなり多く、同内容の問い合わせが来ておりますのでみなさんも聞かれたことがあるかもしれませんね。

 

NTTの特約店の〇〇と申します。

このたび▲▲地区で光回線の拡張工事がありまして回線速度がギガスピードというタイプに変わったのですが、NTTからお貸出ししているルーター(又はモデム)が一部対応していないお客様がいらっしゃいまして、もし対応していなかった場合には無料で交換作業をしておりまして、その確認でまわらせていただいていたのですが...

 

どうでしょう?

 

こんな感じの電話、かかって来たことあるでしょうか?

 

そして、どんな印象を受けますか?

 

もちろん、はじめから胡散臭いと思って切られる方も多いようですが、話の内容としてはなんとなく点検の連絡っぽく聞こえませんか?

 

NTTとしては点検みたいな文言でテレアポをするのはルール的にNGです。

 

そもそも代理店や特約店に点検の依頼、委託などしないからです。

 

そして、私としても完全にNGだと思います。

 

その理由として

 

  • NTTが点検に来るような誤った印象を与える
  • そもそもNTTは無料でモデム交換などしない(故障以外)
  • 訪問の本当の目的を隠している

 

 

ということです。

 

古臭いと言われるかもしれませんが、営業ならもっと正々堂々とやるべき。

 

この業界ではあちこちの会社が似たような電話を当たり前にしている状況ですが、私には違和感しかありませんでした。

 

この内容で電話がかかってきて実際に訪問を受けた方から聞くと、

 

 

 

診療中の忙しい中、あちこち見たり聞かれたり、結局何をしにきたのかわからなかった。また上司と一緒に来るというので怪しくてお断りした。

 

 

 

当社の回線契約やリース契約など、頼んでもいないのに勝手にいろいろと調べられて、当初の話とまったく違ったので不愉快で帰ってもらった。

 

 

 

 

私は通信のことはよくわからないのではいはい聞いていたら、話を聞いていた詳しい従業員が止めてくれて、危なく騙されるのを防ぐことができた。

 

 

 

こんな感じなのです。

 

 

まとめますと、点検を連想させるようなNTTの関連業者からの電話は、その多くが本来機器を販売するための目的であるにも関わらず、それを隠し、訪問する口実をつくっているに過ぎないということです。

 

充分に注意してください。

 

本当かどうかどうしても判断がつかないときにはNTTに電話して確認してみてください。

 

 

 

 

 

 

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神矢 鍛治郎

通信業界の鬼退治隊長

神矢 鍛治郎

人の出入りの激しい通信業界歴に10年以上在籍し、努力を重ね出世街道を駆け上がり業界を知り尽くすも、顧客の為に本当にやりたいことと、自分が日々やらなければならない仕事とのギャップをぬぐえず限界を感じ、一線から退く。本当に自分が正しいと思える、社会全体、顧客のためになる新たな道を追求し、奮闘している。