『NTTの代理店から迷惑電話がかかってきませんか?』という迷惑電話。今回もネット上のコメントからピックアップしてみましたが、まだこのアプローチをしてる会社があるんだなぁという印象でした。というのも、これは私の感覚でいうとたぶん10年以上前に流行った手法じゃないかと思いますが、ネット上に比較的新しい日付でも書き込みがあるということはまだそういうアプローチがあるということですよね。昔、このアプローチの意味を知ったときには考えた人凄いわ!と思った記憶があります。いったい何が凄いのか?
このトークをつくった人が誰なのかはわかりませんし、それゆえその人から直接解説をうけることもできていませんので『こういうことなんだろう』という私なりの推測でしかありませんのでご了承ください。
また、私の感覚として、これは昔のアプローチという風に思っているのであまり最近お目にかかることは少ないのではないかと思っています。
なので、あまり役に立つことはないかもしれませんが知っておいて損はないかと思いますので読んでみてください。
『NTTの代理店がご迷惑をおかけしてましてすみません!』
こんなスタンスで来られるわけですから、常にNTT代理店の電話に悩まされているお客さんとしては『ん?あれ?いつもと違う』っとなったことでしょう。
この時点で他のNTT代理店、特約店等との差別化ができたということでしょう。
今はもう使い古されているからか、ネット上に”迷惑電話ありませんかという迷惑電話”なんて書き込まれちゃってるぐらいですので、もうネタバレという感じですが最初にこういうアプローチが使われた時代は新鮮だったでしょうね。
タイムスリップして想像してみると斬新だったのではないかと思います。
これの意味わかりますか?
ここがたぶん肝なんです。
この電話に反応する人はたぶん次のとこかに該当します。
だいたいこんな感じかと。
前半の2つはお互い時間のムダでしかないのかもしれませんが、後半の3つは業者としては訪問したい対象に近いんです。
業者からすれば、出会った瞬間に相談される立場にあるわけですね。
NTT代理店に騙されて困っているお客さん先に本物のNTTが行くようなイメージです。
私が考えた人凄いわ!って感じた理由がおわかりいただけましたでしょうか?
このNTT関連の迷惑電話きませんか?アプローチ、正しく使われればとてもいいと思います。
それで訪問してきた通信業者が本当に親身になってお客さんの立場にたってアドバイスをしてくれればという意味です。
ところが現実はそうでもなさそうです。
来ている業者も結局は商売でありボランティアではないのでなんらかの提案はあります。
問題はその内容です。
本当に良い提案をしてくれる会社、営業もいるでしょうが、私が過去に見てきたほとんどの現場はそうではありませんでした。
変わらないかさらに酷いともっと悪くなっているなんてこともありました。
そうなるともう詐欺になっちゃいますよね。
お客さんの純粋な期待を思いっきり裏切るわけですから。
でも業界としてはそれが仕事なんです。
私がこの業界のやり方に限界を感じたポイントはそこで、辞めた大きな理由です。
この問題を解決するには業界の営業マンのモラルと知識レベルを上げること、あとは逆にお客さんであるユーザーの知識レベルをあげることが大切です。
通信業界の鬼退治隊長
神矢 鍛治郎
人の出入りの激しい通信業界歴に10年以上在籍し、努力を重ね出世街道を駆け上がり業界を知り尽くすも、顧客の為に本当にやりたいことと、自分が日々やらなければならない仕事とのギャップをぬぐえず限界を感じ、一線から退く。本当に自分が正しいと思える、社会全体、顧客のためになる新たな道を追求し、奮闘している。