最近、インターネットセキュリティについての営業電話が多くありませんか?ルータのセキュリティがどうとか、インターネットの出入り口でどうとか。ネットの口コミを見てもなんの営業かわからんという方が多いようなので解説しておきます。これはUTMというネットワークの出入り口で守るセキュリティ商品です。Unified Threat Managementの略で、日本語で言うと統合脅威管理という意味です。簡単に言うとこれひとつで幅広くバランスよく守りますよ的な意味です。
ネットセキュリティに関する営業ですよと半分ハッキリ言ってくる営業電話も増えているようです。
これならまだわかりやすくて話を聞く聞かないも判断しやすいですね。
ただ、NTTの~とかけてくる電話の中にも、結局のとことネットセキュリティの営業という場合もあります。
今回はUTMとはいったい何なのか?という知識面の情報をお届けします。
冒頭でもお伝えしましたが、UTMというのはUnified Threat Managementの略です。
日本語では統合脅威管理というのですが、ひとつの箱にいろんなセキュリティに関する機能が入ってますよということです。
では、どんな機能があるのか?
メーカーによって異なる部分もありますが、基本的にはこの5つの機能です。
それではひとつひとつ見ていきましょう。
ファイアウォールというのはUTMの土台、基本となる機能で、昔はこの機能とセキュリティ対策ソフト(アンチウィルスソフト)が入っていればOKとされていました。
直訳すると火の壁みたいになっちゃうんですが、防火壁という感じです。
出入り口でその通信(パケット)を通すか通さないかを判断しています。
文字通り、家の防火壁的イメージで外部から内部全体を守っています。
コンピュータウィルスと言えば、もはや皆さんおなじみの言葉だと思いますが、サイバー攻撃の一種であり、全てではありません。
アンチウィルス機能はこのウィルスやマルウェアというサイバー攻撃から守る役目を果たします。
マルウェアというのは悪意を持ったソフトウェアの総称です。
自己増殖するワームと呼ばれるものや有名なトロイの木馬などもそのひとつです。
スパムメールという言葉は聞いたことありますか?
いわゆる迷惑メールのことですね。
大量送信する単なる迷惑メールを指す場合もありますが、それ以外にもウィルスを乗せたメール、不審なWebサイトに誘導するメールなど様々です。
それらをパソコン、メールソフトに入ってくる前に排除するという仕組みですね。
厳密には迷惑メールフォルダに振り分けたりしています。
この機能はファイアウォールと似ていて不正アクセスから守る機能です。
ただ、守っている分野というか守り方がファイアウォールとは違います。
ファイアウォールは”壁”でしたね?
それに対してIPS/IDSは監視カメラとか警備員みたいな役割です。
壁だけでは不充分な警備をしているイメージですね。
この機能はユーザー設定により防げるジャンルをカスタマイズできる機能です。
共通して言えるのは、業務に不適切なサイトは表示させない、危険性の高いジャンルのサイトは表示させないという機能であるということです。
例えば、アダルトサイト、犯罪、ギャンブルなど、業務上表示させる必要のないサイトは検索しても表示しないというような働きをすることで様々なリスクから守る機能です。
今回はUTMの機能を含む知識面の情報をお伝えしてきました。
今の時代はサイバー犯罪によって様々な危機にさらされるリスクがあります。
たとえば、ごく普通の中小企業が、
など、様々です。
これらを考えると、企業がセキュリティ対策を講じないというのはかなり危険です。
社内にセキュリティに精通したスタッフがいて独自の管理をしているという場合は別ですが、そうでなければUTMと各パソコンのウィルス対策ソフトは必須になりつつあると言っていいでしょう。
UTMの相場や業者、種類についてはまた別の回でお伝えします。
まずはそういうもんなんだということだけ覚えておいてください。
通信業界の鬼退治隊長
神矢 鍛治郎
人の出入りの激しい通信業界歴に10年以上在籍し、努力を重ね出世街道を駆け上がり業界を知り尽くすも、顧客の為に本当にやりたいことと、自分が日々やらなければならない仕事とのギャップをぬぐえず限界を感じ、一線から退く。本当に自分が正しいと思える、社会全体、顧客のためになる新たな道を追求し、奮闘している。