そのビジネスフォンは本当に必要ですか?

目安時間 6分
  • 人気ブログランキング

私が現役で通信業界の営業マンとして働いていたときのこと。

『電話機が古くなったので交換したいという会社があるからちょっと話を聞いてあげて欲しい』と紹介を頂き、早速訪問しました。伺ってみると、置き型の標準の電話機1台とコードレスを2台でお使いの状況でした。しかし、詳しく日頃の使い方についてヒアリングを行っていくと、どうもビジネスフォンである必要がない使い方なのです。そして、本当に必要な台数を聞いてみると.......

 

『本当は1台で充分なんですけどね』

 

えっ?

 

というかですよね...というか

 

聞くところによると何年もビジネスフォンをお使いのようでしたが、使い方は昔からあまり変わっていないようでした。

 

つまり本来必要のないビジネスフォンを何年も使っているのか???

 

なぜ、そんな風になってしまったのか確認していくと、

 

 

  • 最初に来た業者から説明を受けた通りにビジネスフォンを設置
  • それ以降業者が変わりながらも同じ状況を継続
  • 会社で使うから業務用と言われていたし、そう思っていた
  • ぼんやりと電話機にこんなに高いお金をかけるのはもったいないと思っていた
  • とりあえず一旦壊れるまで使おうと再リース契約を数年続けていた

 

 

ざっくりまとめるとこんな内容でした。

 

正直に言います。

 

私がその気になれば簡単にビジネスフォンは売れました。

 

でもそれは私の最も嫌いなスタイルです。

 

現実はと言えば、

 

今の使い方ならそもそもビジネスフォンは不要であること

 

家庭用の電話機に変えれば月々のお金はかからないこと

 

を説明しました。

 

 

※家庭用電話機(こういう電話機です)

 

お客さんは多少ショックというか驚きを感じているようでしたが、なんとなくそうなんじゃないかとも思っており、それまでの業者ではなく知り合いの社長に相談されたようでした。

 

今までは何だったんだろうという思いもおありだったとは思いますが、こちらのお客さんは工事をし、家庭用の電話機に変更されました。

 

実際こういうことはこの1件に限らずあちこちで起こっています。

 

付き合う業者の質がどれだけ大切かがおわかりいただけると思います。

 

また、それ以外にもビジネスフォンがそもそも必要ないパターンはあります。

 

例えば

 

  • 事務所に誰もいなくてフルで携帯に転送している
  • 昔は固定電話が多かったが今は携帯しか使ってない
  • 通話中にかかってきた際、話中になっても問題ない

 

 

一概には言えない部分もありますが、ほとんどの場合、上記のような状況であれはビジネスフォンは必要ないはずです。

 

逆に必要であるパターンとしては

 

  • 2回線以上同時通話の環境が必要
  • 事務所と離れた場所にある工場または自宅等で電話を共有している
  • 複数の電話番号がある
  • 建物が広くてあちこちに設置しておく必要がある
  • CTIシステムとの連動が必要
  • ホテルシステムとの連動や客室との連動が必要

 

等々、物理的に必要な場合、業種的に必要な場合などがあります。

 

ビジネスフォンは必要なところには必要です。

 

しかし、業者の都合で必要のないところに売りつけるようなことがあってはいけません。

 

また、ビジネスフォンにはランクというかグレードがあります。

 

収容できる回線数だったり、接続できる台数だったりで価格メーカーわけているのです。

 

ホームテレホンと呼ばれる2回線までのものもあります。

 

本来お客さんの使用環境に合わせて販売されるべきですが、業者の都合で必要以上のスペックのものが設置されている会社もよく見かけます。

 

いずれにせよ、どう考えても必要なさそうな会社や必要以上のスペックのビジネスフォンが設置され、毎月リースに何万円も余分にかけているのをたくさん見てきました。

 

自社にとって本当にビジネスフォンが必要かどうか、この機会に一度確認してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 人気ブログランキング

この記事に関連する記事一覧

★脱リースのおすすめアイテム
カテゴリー

神矢 鍛治郎

通信業界の鬼退治隊長

神矢 鍛治郎

人の出入りの激しい通信業界歴に10年以上在籍し、努力を重ね出世街道を駆け上がり業界を知り尽くすも、顧客の為に本当にやりたいことと、自分が日々やらなければならない仕事とのギャップをぬぐえず限界を感じ、一線から退く。本当に自分が正しいと思える、社会全体、顧客のためになる新たな道を追求し、奮闘している。